松山城の城下町を散策するExperience the history of the castle
松山市の大きな特徴は、街の真ん中に松山城が残っていること。
その周囲に繁華街や官庁街が広がっており、城下町として栄えた歴史を今に受け継いでいます。
坊っちゃん列車の車窓から、また町歩きをしながらでも、山頂にそびえる美しい城を眺めることができます。
現在、国内で江戸時代以前に建てられた天守は、12城しか残っていません。
松山城はそのうちの一つで、現在の天守は1854年に再建したものです。
松山市は、そんな歴史ある城郭が、近代的な街並みと共存している珍しい街なのです。
荘厳な天守から、城下町松山や島々を一望
松山の歴史を体感するなら、中心部にある松山城へ。松山城は今から約400年前に築城され、天守や城門など、国の重要文化財に指定された21棟をはじめとする建造物群は見応え十分。トリップアドバイザーの発表する日本の城ランキングで毎年上位に選ばれています。
松山城は、非常に厳重で複雑な構造をしており、「日本最後の完全な城郭建築」としても知られています。天守に登城すれば、松山市街地の景色はもちろん、瀬戸内海や四国山脈まで一望することができます。
また、城内には実際に使用されていた鎧兜なども展示されており、鎧の着用体験も可能です。城は標高132メートルの勝山山上にあり、麓からは幾つかの登山道が用意されています。木々に囲まれながら登山を楽しめば、リフレッシュできることでしょう。また、日が落ちてからの登城で夜景を楽しむのもおすすめです。
花や光が彩る四季折々の城を愛でる
松山市内にはいくつかの桜の名所があり、中でも松山城は美しい桜が眺められる場所として大変人気です。開花時期は4月初旬で、ソメイヨシノなど約200本の桜が天守のある本丸広場一面に咲き誇ります。桜に浮かぶ天守の姿は、観光客にも地元の方々にも愛され続けています。広場でお弁当を食べながら桜を楽しんだり、夜にはライトアップされた松山城と桜を眺めたりする楽しみ方もおすすめです。
夏には「光のおもてなし」と名付けられたイルミネーションが松山城を彩ります。様々な光のオブジェが設置されるほか、城まで続く登城道の両脇を青いライトが照らす「光の散策道」、石垣のカラーライトアップなど、松山城一帯が光に包まれる幻想的な美しさで夏の宵に色を添えます。
このほか2月の上旬から中旬にかけては紅梅や白梅が花開き、本丸広場や堀端を可憐に染め上げます。
あなたにぴったりのお城散策
松山城にはいくつのも登城方法や登城ルートがあります。歩いて登れば、ゆっくりと自然を感じることができ、ガイドの案内を受けながら歴史を学ぶこともできます。また、リフトやロープウェイを利用して、8合目までの空中散歩を楽しむのもおすすめ。リフトは一人乗りで、乗車時間は約6分。見晴らしが良く、吹き抜ける風を感じながらの登城を楽しめます。ロープウェイの乗車時間は約3分。ガイドによる案内もあります。昼に登れば、かつての城主気分で賑わう松山を眺められ、夕暮れになると、島々の間に沈む美しい夕日を楽しむことができます。そして夜は、松山随一の夜景スポットとして多くの観光客の人気を集めています。