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大人の修学旅行

道後城周辺高浜・三津浜市内その他市内全域市外

大人の修学旅行

目次

せわしくなく日々を過ごす大人になった今だからこそ、昔行った修学旅行のように旅先に根付いている文化を学びながら、のんびりゆっくりと旅を愉しむのも一興。松山市内中心部にある道後温泉を拠点に、地元グルメやアクティビティなどを存分に堪能していただける大人旅をお楽しみいただけます。

目次

松山ならではの体験

姫だるま製作体験

その昔、道後温泉で神功皇后がご懐妊されたことを記念し作られたのが始まりと言われている「姫だるま」。お腹のあたりがふっくらと膨らんでいるのが特徴の縁起物の郷土玩具で、地元ではお祝いや安産祈願に贈られることも多いとか。松山城のロープウェイ乗り場のすぐ近くにある「Art Labo KASURI」の体験館“城山横丁”では、自分好みのだるまの柄を選び、土台に布を貼りつけていく姫だるま作りを気軽に体験(要予約)できます。手ぶらで立ち寄ることができ、体験時間も30分程度。お土産として持ち帰りできる、愛らしい姫だるまを作ってみませんか。

※Art Labo KASURIでは藍染め体験(要予約)も行っています。

基本情報

Art Labo KASURI

所在地 松山市大街道3-8-1
電話 089-968-1161
時間 9:30〜15:30の間で1時間おき
 ※WEB&電話予約優先制
休み 年末年始
アクセス 松山ICより約30分、道後温泉より車で約7分

松山から少し足を伸ばすなら、こちらもおすすめ

遠足気分でプチトリップ
穏やかな、非日常空間が味わえる「伊予灘ものがたり」

松山駅-伊予大洲駅、松山駅-八幡浜駅間をJR四国予讃線(海回り線)経由で運行している観光列車の「伊予灘ものがたり」は2022年春より、2代目の新車両が運行されており、外観だけでなく、車内の設えもレトロモダンな快適空間でゆったりとくつろぐことができます。瀬戸内海の伊予灘をはじめとした美しい海沿いの景観を車窓から眺めながら、アテンダントと地元住民による温かいおもてなしを受けることができます。地元食材を使った季節を感じられる食事やスイーツも評判で、土・日曜、祝日を中心に運行している予約必須の人気観光列車です。

アクセス 道後温泉からJR松山駅まで車で約15分

公式サイトはこちら

伊予の小京都・大洲のうかいに興じる

日本書紀や古事記にもその記載があり、1300年の歴史があると言われている「大洲のうかい」。風光明媚な自然を満喫しながら、鵜を使って鮎を獲る伝統的漁法の一つ、清流肱川(ひじかわ)の観光鵜飼は6月1日〜9月20日に開催する夏の風物詩です。屋形船と鵜船が併走し、鵜匠が操る5羽の鵜が鮎を捕りに潜る様子を間近に見ることができるのが大洲のうかいの醍醐味。川魚料理に舌鼓を打ちながら、水郷大洲の情緒を楽しんでいただけます。

アクセス 松山ICより約60分
問合せ・予約 大洲観光総合案内所 0893-57-6655

公式サイトはこちら

昼食は松山のソウルフードを召し上がれ

松山ご当地グルメ「鍋焼きうどん」

 

いりこや昆布の旨みがたっぷり、甘めのお出汁にやわらかいうどんでほっこりする優しい味。郷愁を誘う、レトロなアルミ鍋で提供される鍋焼きうどんは寒い冬はもちろん、暑い夏でも地元客で賑わう、松山のソウルフードです。鍋焼きうどんの二大有名店である「ことり」と「アサヒ」は街中の銀天街から細い路地を入ったところにあり、徒歩30秒でハシゴできる距離にあるため、食べ比べする強者もいるほど。いずれも昭和感を感じられる店構えで長年地元民から愛されている老舗です。

アクセス 道後温泉より車で約12分

松山市西部に位置する港町三津浜(みつはま)で生まれたソウルフード

ソースをかければ何でも洋食と言われていた大正時代に、水で溶いた小麦粉を焼いて刻みネギとソースをかけて出されていた「一銭洋食」が原点。広島と航路で繋がっていた三津浜地区は文化や風習、方言なども近しいものがあり、乗せ焼きスタイルが定着していったと言われています。味付けをしたうどんやそばを生地の上に乗せるものを「台付き」、野菜のみを乗せるものは「素焼き」と呼ばれ、二つ折りの半月型で提供される「三津浜焼き」は、具材に紅白のちくわや、隠し味に魚の削り粉を入れるのも特徴的。三津浜焼きを提供しているお店は20軒ほどあり、店によって工夫されたオリジナルソースを使っていて、地元の人はそれぞれひいきにしているお店があるとか。藩政時代には海運の要所として栄えた三津浜には江戸時代から続く古い町並みや明治のモダンな洋風建築などフォトジェニックな建物も数多く現存しており、古民家カフェや雑貨店、アトリエなども続々とオープンしています。三津浜焼きを食べた後の散策もおすすめのスポットです。

アクセス 松山ICより車で約30分、道後温泉より車で約20分

少し足を伸ばして忽那諸島で、思いのままに過ごす

中島をサイクリングで散策

小さなクルーズを楽しんで島に降り立ったらのんびりとくつろぐも良し、アクティブに楽しむも良し。全国各地から鉄人が集う「トライアスロン中島大会」が開催されている中島は、高浜港からフェリーで約1時間、忽那諸島の中で一番面積が広く、国内の離島の中でも有数の柑橘の産地です。島内の絶景スポットを巡りながら島を一周する約23㎞のサイクリングコースはアップダウンが少なく初心者にもおススメ。コースの途中には島で唯一の焼き立てパンを購入できる「しまのぱんかふぇtetote」を移住者が営んでおり、海を眺めながらホッとひと息休憩できるポイントもあります。全長約500mの海岸線が続く美しい姫ヶ浜ビーチにはリニューアルオープンした宿泊施設「ほしふるテラス姫ヶ浜」が通年で営業をしています。島内にはレンタサイクルもありますので、サイクリングで島を一周し、お気に入りのポイントを探してみては?そして夜は、島ならではの満天の星空を楽しんでください。島でのアクティビティは、島民が主体となって実施している体験メニューを「里島めぐり」で紹介していますので、こちらも是非体験してみて下さい。

アクセス 道後温泉から高浜港まで車で約25分
高浜港から中島までフェリーで約1時間

アクティビティ豊富な興居島(ごごしま)

高浜港からフェリーで約10分。松山市内からも気軽に行ける「興居島」は、初めて訪れた方でも田舎に帰ってきたような懐かしい気持ちにさせてくれる島。島内の各所に絶景ポイントがあり、ウォーキングやサイクリング、登山、マリンスポーツなど様々なアクティビティが楽しめます。中でも島の南側にある「恋人峠」からは松山市街を一望できるだけでなく、四季折々の花が一面に咲き誇り、サイクリングの途中にも立ち寄れるフォトスポットとして人気の場所。また、島内の港では、子ども用や電動自転車等、種類豊富なレンタサイクルを借りることができるため、いつでも気軽に楽しめます。

 

他にも、島内に多数点在している神社仏閣には様々な伝承があり、神聖な雰囲気に包まれて、心をリフレッシュさせたい方にはこちらを巡るのもおススメ。更に、由良港近くにある「観音寺」を一番札所として島内の八十八カ所札所を回る「島四国」は、四国八十八ヶ所と同じ御利益があるとされています。時間帯によって表情を変える海や、周囲の島々を眺めながらゆっくり巡ってみては。

忽那諸島について詳細はこちら

道後温泉を楽しむ

五感を刺激するアートに触れる芸術祭 道後各所で「いきるよろこび」を体感

重要文化財である道後温泉本館の保存修理後期工事期間中の「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一環として開催されている「道後オンセナート2022」。国内外で活躍するアーティストの「いきるよろこび」をテーマに表現したアート作品が道後温泉地区のあちこちに展示されています。本館を覆う画家の大竹伸朗氏の「熱景/NETSU-KEI」、写真家・映画監督の蜷川実花氏の「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション」など見処満載の芸術祭を開催中です。

「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭インスタレーション」

写真家・映画監督の蜷川実花氏の花の写真約230点が設置されている道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の中庭「ハダカヒロバ」。蜷川氏初となる屋外の床面にも写真を用いた大規模なインスタレーションはその場に佇むだけで幻想的な世界へと惹き込まれます。また2種類のオリジナル提灯で広場を装飾し、昼と夜で全く異なる雰囲気を楽しめる、写真映えも抜群のアート作品です。

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の特別浴室で贅沢な温泉体験

聖徳太子の来浴や斉明天皇の行幸などの伝説が残る、日本最古の温泉といわれる道後温泉。別館 飛鳥乃湯泉は飛鳥時代の建築様式をコンセプトに取り入れた湯屋がコンセプトで、本館と同じく、全国的にも珍しい加温も加水もしていない源泉かけ流しの「美人の湯」を満喫することができる温泉です。開放的な大浴場、本館にはない露天風呂だけでなく、本館にある皇室専用浴室の又新殿(ゆうしんでん)を再現した特別浴室も設えています。湯上りには、一定以上の身分の人が身につけていたといわれる、昔の浴衣「湯帳(ゆちょう)」を身につけ、おもてなしのお茶とお茶菓子のサービスを受けることができます。

※湯帳はユカタビラとも言われ、ユカタの原形となったものです。

飛鳥乃湯泉について詳しくはこちら

地酒と美食を嗜む

美味しい肴と地ビールに舌鼓

山海の幸が豊富で食材の宝庫の愛媛・松山。特産の真鯛を使った郷土料理が楽しめる飲食店が道後だけでなく、松山市内にもたくさんあります。特に「鯛めし」は地域によって2種類あり、鯛を一尾まるごと米の上にのせ、出汁昆布だけで土鍋や釜で炊き込む「松山風」と生の刺身をごはんの上にのせて特製タレをかけて食べる「宇和島風」があります。さらに松山には複数の蔵元があり、四国山脈から流れる綺麗な水と、愛媛県産の良質な酒米「松山三井」を使った酒造りが盛んで、地ビールとして「道後ビール」もあります。

こんな楽しみ方も

人力車で道後散策

道後温泉本館前から道後の街を巡る粋な体験はいかがでしょうか。約10分間の気軽なマドンナコースがおすすめです。温泉に浸かった後の散策に、歩きとはまた違った街並みの魅力を発見できるかも!?

人力車についての詳細はこちら

松山市坂の上の雲ミュージアムで、松山が生んだ偉人について学ぶ

松山が生んだ偉人「秋山兄弟」と「正岡子規」の生涯から当時の日本を知る

明治維新後の近代国家の歩みから、日露戦争勝利に至るまでの勃興期の日本を描いた『坂の上の雲』はNHKのスペシャルドラマの原作にもなった司馬遼太郎の歴史小説。日本陸軍の騎兵隊の創設者である松山出身の秋山好古、その実弟で海軍における海戦戦術の創案者である秋山真之、真之の親友で明治の文学史に大きな足跡を残した俳人正岡子規の3人を主人公に、彼らの人生を辿りながら物語が進行していきます。小説を読んでいない人でも十分楽しめる展示物だけでなく、世界的建築家、安藤忠雄氏が設計した三角形の大胆な形状、2階から4階へと上がる空中階段など現代建築としての魅力も楽しめるミュージアムです。

基本情報

松山市坂の上の雲ミュージアム

所在地 松山市一番町3-20
電話番号 089-915-2600
時間 9:00〜18:30(最終入館18:00まで)
休館日 月曜(休日の場合は開館、ほか臨時開館あり)
入館料 一般400円
アクセス 道後温泉から車で約10分

公式WEBサイトはこちら

松山市立子規記念博物館

およそ7万点の実物資料や書籍等を収蔵しており、俳人正岡子規の一生を紹介する常設展示のほか、年2〜3回の特別展や特別企画展、各種イベントを開催しています。

アクセス 道後温泉駅から徒歩約5分

松山市立子規記念博物館について詳細は

松山の伝統と新しい文化が育む特産品の数々。旅の楽しい思い出とともに、おすすめしたい大人のお土産

道後のお酒 道後ビール

 清酒「仁喜多津」を仕込み水に使い、熱処理をしない生きた酵母がモルトのうまみを引き立たせた、道後温泉生まれの贅沢な地ビール。フレーバーは4種類あり、ローストした香ばしい香りと深みのある色合いのスタウト「通称 漱石ビール」、カラメル麦芽の深みのある色合いでほんのり甘みのあるアルト「通称 マドンナビール」、淡色麦芽が切れ味よくマイルドでフルーティーな香りが魅力のケルシュ「通称 坊っちゃんビール」、苦みが少なく、口当りの良さとフルーティーな味わいのヴァイツェン「通称 のぼさんビール」をそれぞれ飲み比べ、お気に入りを購入して帰る人も多いそうです。

伊予絣(いよがすり)

日本三大絣の一つである「伊予絣」は藍色の素朴な風合いとシンプルな模様が特徴。1960年代頃までは普段着の和服生地として使われていましたが、現在では小物やインテリア雑貨などが主流となっています。機織り見学や藍染め体験ができる施設もあり、観光客の方に人気です。

真珠

繊細で奥ゆかしい輝きを持つアコヤ真珠。素材の魅力を知り尽くした職人たちによるオリジナルブランドが立ち上がり、デザインもアイテムもバリエーション豊富に揃い、真珠愛好家だけでなく、若い人など幅広い層から注目を集めています。 

ミニコラム

旅のお供に、夏目漱石の小説:坊っちゃん

松山中学在任当時の体験を背景とした、文豪夏目漱石の初期の代表作。古くからのしきたりや人間関係が色濃く残る松山で東京から赴任してきた主人公・坊っちゃんが悪戦苦闘する様子が描かれています。松山が生んだ俳人正岡子規と夏目漱石は奇しくも同じ年に生まれ、東京大学予備門入学で出会い、お互いの才能を認め合う生涯の友となりました。それぞれの道を歩む二人に再会の時が訪れた明治28年。松山に赴任していた漱石の下宿「愚陀仏庵(ぐだぶつあん)」に帰省した子規が身を寄せ、52日間の共同生活が始まります。道後温泉や芝居に一緒に出かけるなど松山生活を楽しみながら、さらに友情を深めた二人。愚陀仏庵での日々がその後の近代文学に大きな影響を与えました。

さいごに

脈々と受け継がれてきた伝統や文化が息づくまち・松山。日本の公衆浴場として初めて、1994年に国の重要文化財に指定されながら、博物館化せず現役の公衆浴場として営業を続けている道後温泉を拠点に、文化を学びながらじっくりと松山を味わい尽くす大人の修学旅行をご堪能ください。

 

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