2024.09.301,112
温泉の楽しみ方は地域で違う!松山×別府 温泉の歩き方
道後
目次
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道後温泉でのんびり楽しむ
道後温泉について
日本書紀や万葉集にも登場する、約3000年の歴史を誇る日本最古といわれる温泉、道後温泉。足を痛めたシラサギが道後の湯で傷が癒えたという「白鷺伝説」や、大国主命と少彦名命にちなんだ「玉の石伝説」、聖徳太子が訪れたことでも有名な名湯です。
そのシンボル・道後温泉本館は、明治27年に改築されたもので、国の重要文化財でありながら現役の公衆浴場として親しまれています。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、最高位の三つ星も獲得。歴史ある本館を未来に残していくためにと平成31年1月から保存修理工事が行われました。工事期間中も一部の浴室で営業が続けられ、令和6年7月11日に全館営業を再開しました。
道後温泉は、源泉かけ流しの湯で、なめらかで肌触りの良い「美人の湯」であること、市内中心地から市内電車を利用すれば約20分とアクセスの良いこと、タイムスリップしたかのような風情あふれる街並みの散策が楽しいことなどから、女性の一人旅ランキングで常に上位にランクインされるほどの人気です。
全館営業を再開した道後温泉本館を探検!
1階には、「神の湯」と「霊(たま)の湯」という男女の各浴室があります。
「神の湯」は男女ともに石造りの浴室で、砥部焼の陶板壁画が貼られ、その前には湯釜とよばれる湯口が鎮座し、脈々と湧き出るお湯を実感できます。
「霊の湯」の男子浴室は、皇室の随伴者用の浴室であったことから高級石材使用の豪華な造りとなっています。女子浴室は広々とした空間の真ん中にある大国主命と少彦名命の二神像の湯釜が特徴的です。
本館の休憩室は多種多様、その時の気分で、お風呂上がりのひとときをまったり過ごしましょう。休憩室ごとに、利用できる浴室の種類、浴衣の柄や菓子のサービスが異なっています。
2階には神の湯二階席・霊の湯二階席。3階には霊の湯三階個室と貸切室があります。
今回の再開に合わせ、3階に新たに登場したのは19畳の広さの「しらさぎの間」(定員18人)と12畳半の「飛翔の間」(定員10人)という2つの部屋で、貸し切り利用ができます。この2部屋からは、道後温泉の時刻を告げる刻(とき)太鼓で知られる振鷺閣のてっぺんに立つ白鷺の像を望め、愛媛の柑橘を使った新作お茶菓子「道後 湯上がり乃しらさぎ」も味わえます。各部屋1日5組限定、貸浴衣、貸タオル、貸バスタオルが付いて、神の湯・霊の湯入浴と又新殿の観覧ができます。
しらさぎの間
本館の利用、待ち時間の状況は随時更新されるので、時間を有効活用できますね。
入浴券も注目!
入浴券がリニューアル、特に霊の湯三階貸切室の入浴券は、切り取って組み立てると小さなジオラマになります。
ちなみに情報
実は、道後温泉には本館だけでなく、椿の湯、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉と、3つの外湯があるんです。
地元の人も多数訪れるという「椿の湯」。飛鳥時代をイメージして平成29年に造られた「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」は愛媛県の伝統工芸と最先端のアートが融合したアートミュージアム。本館の又新殿を再現した特別浴室もあります。
令和7年1月13日(月・祝)までの期間限定で、3つのお湯がお得に入浴できる「3館周湯チケット」(2割引で1400円)を販売中。
道後商店街は道後ハイカラ通りとよばれ、おみやげやカフェや鯛めしなど、愛媛のお楽しみをギュッと詰め込んだ商店街。湯の街を散策しながら、湯めぐりも楽しんでみませんか?
めぐって楽しむ別府温泉
別府温泉について
大分県・別府市は、日本有数の源泉数と湧出量を誇る温泉のまちで、湯けむりが立ち上がる光景が印象的です。歴史もとても古く、8世紀の初めに編纂された「伊予国風土記」にも登場する名湯です。
別府には、「別府八湯(はっとう)」とよばれる8か所の温泉郷があり、市内だけで“温泉めぐり”ができるというノスタルジックな温泉ワールドが広がっています。
八湯とは?
別府駅や別府港にほど近いエリアの「別府温泉」、天然砂湯が名物の「亀川温泉」、地獄めぐりで有名な「鉄輪(かんなわ)温泉」、海抜150mからの眺めが素晴らしい「観海寺(かんかいじ)温泉」、湯布院などへ通じる交通の要衝として栄えた「堀田(ほりた)温泉」、“傷治しの湯”として知られる「柴石(しばせき)温泉」、全国一の明礬の採取地「明礬(みょうばん)温泉」の8つで、それぞれに泉質などが異なっているので、どの温泉エリアに行くかは、あなたのお楽しみ次第。たっぷり湧いている温泉にどっぷり浸かって、癒されてみませんか。
温泉をめぐって楽しむ
源泉数の全国総数の約1割を占める別府温泉。やっぱり温泉は入って楽しむのが一番。
古くから湯治の文化があった場所で、湯けむりに出会えるレトロな街並みとして人気です。昔から地獄めぐりで知られる鉄輪温泉エリアで、日帰り入浴施設を訪ねてみました。
ひょうたん温泉
ひょうたん温泉は、厳選100%かけ流し温泉で、熱めの湯を冷却させるために「湯雨竹」を使っています。大浴場にあるひょうたんの形をした岩風呂が命名の理由になったそうで、瀧湯(打たせ湯)、湯けむりを使ったむし湯、別府の海の砂を使った砂湯、家族風呂、露天風呂など、19種類の温泉施設が楽しめるんです。お腹が空いたら、湯気の蒸気を利用した地獄釜を使った料理が楽しめる「地獄蒸し専門店」で名物料理もいただけますよ(食事のみの利用も可)。
鬼石の湯
鬼石の湯は、「鬼石坊主地獄」に隣接した入浴施設。肌触りがなめらか泉質が特徴で、木造の建屋には石タイルの床の大浴場と家族風呂、露天風呂があります。その露天風呂の2階には展望風呂、冬場には、内湯の中に別府特産の柑橘「さぼん」が浮かべられ、良い香りが漂っています。(季節限定)
鉄輪むし湯
鉄輪むし湯は、鎌倉時代に一遍上人によって創設された温泉。薬草(石菖)が敷き詰められた石室の中に浴衣を着て寝そべる岩盤浴みたいな、蒸気で蒸された薬草の香りが部屋全体を包み込みます。冷え性や美肌にも効果があるとか…。デトックス効果も期待できそうな、女性には特にうれしい癒しの場にもなっています。むし湯のあとは浴場でゆったりと過ごしましょう。温泉巡りで疲れた足には、足蒸しもおすすめです。
ちなみに情報
鉄輪温泉エリアの地獄めぐりは、国内だけでなく海外からの観光客も多く訪れる観光スポット。せっかく温泉めぐりをするなら「地獄」を見なくちゃ始まらない。鉄輪温泉の「海地獄」、「鬼石坊主地獄」、「かまど地獄」、「おにやま地獄」、「白池地獄」、柴石温泉にある「血の池地獄」、「龍巻地獄」の7つをめぐる「べっぷ地獄めぐり」で、地獄を体験しましょう。きっと驚きの世界が待っていますよ。
左:1200年前に鶴見岳噴火によってできた熱泉、水面がコバルトブルーに見えることから「海地獄」と命名。一度は食べてみたい温泉たまご
右:沸騰する大小の熱泥が表面に現れる「鬼石坊主地獄」。気泡が割れる時独特の音が聞こえてくる
左:噴出した無色透明な温泉が、池の側に落ちるときに自然に青白い色になる「白池地獄」
右:日本最古の天然地獄「血の池地獄」は、赤い熱泥が地層から噴出、地積して池一面が赤くなっている
松山×別府スタンプラリーを知っていますか?
今回紹介した道後温泉と別府温泉。温泉好きにはたまらない湯めぐりに魅力的なスタンプラリーがあります。
別府八湯温泉道の『ヒストリカル温泉道』に、道後 温泉が令和6年11月30日(土)までの期間限定で加入し、道後温泉本館・道後温泉別館 飛鳥乃湯泉・椿の湯の3施設にオリジナル入湯印が登場。規定の入湯印を集めると「特別初段認定」が受けられます。
達成者には認定状、初段タオル、温泉道×道後温泉のスペシャルスパポートカバーをプレゼント(認定料1300円)。